低資金からはじめる投資

年収下級戦士のアラサー派遣社員が少額資金からの体験に基づく投資情報を発信します。現在個別株メインでソーシャルレンディング、IPO投資、投資信託などに挑戦中。最終的には不労所得でセミリタイアを目指しています。現在運用資産250万円程度です。

S&P500は確実に安全なのか

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皆さんこんにちは、資産ためぞうです。

 

投資家の中で神話の様に語られている、S&P500に投資すれば確実に儲かるという意見があります。

 

例えば、こういった記事をよく目にします。

 

ゆっくりでいいなら億万長者確定!常勝のS&P500インデックス投資法=東条雅彦 | ページ 2 / 5 | マネーボイス

 

株式投資するならS&P500だけでも良い!おすすめはこれだ! | ユキオのユキユキマネー日記

 

しかし、投資の大前提として、リスクのないものにはリターンはないはずです。果たしてS&P500には本当にリスクはないのでしょうか?

 

私自身、最初にS&P500に関する情報を読んだ時、本当に絶対儲かるの?と疑問でした。それから結局投資もしています。

そんなこんなで今現在私がS&P500に対して考えているリスクを書きます。

 

S&P500への投資を検討していて、本当に儲かるのか疑問に思われている方の参考になれば幸いです。

 

 

S&P500とは

 

まず、S&P500についての基礎知識について一応触れておきます。

 

S&P500(エス アンド ピー ファイブハンドレッド、Standard & Poor's 500 Stock Index)は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数。ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数である。

※Wikiより引用

 

すごく簡単にいうと、米国を代表する上位500社の株価を平均したインデックスです。

 

ちなみに、上位約4000企業の株価を平均したVTIというインデックスもあります。VTIはS&P500と似たインデックスなのでよく比較されたり、場合によっては同系統として扱われます。

 

S&P500を否定するわけではない

 

今回の内容はS&P500に対して挑戦的です。

とはいえ、私自身S&P500が一押しのインデックスです。実際にS&P500系の投資信託に積立投資もしています。正直なところ、S&P500がもっとも安全な投資先だと考えています。

 

今までの記事でも、S&P500を推奨するような記事を度々書いております。

 

S&P500に心揺らぐ - 低資金からはじめる投資

  

全ての若者は早急にインデックス投資を始めるべき - 低資金からはじめる投資


しかし、最近S&P500だからといって絶対的な安心があるわけではないと思うようになりました。

  

S&P500が確実に儲かると言われている理由

 

そもそも、S&P500はなぜ確実に儲かると思われているのでしょうか?

 

その理由は単純です。S&P500は過去100年以上に渡ってずっと上昇しているからです。

 

S&P500 過去 チャート 推移

S&P500のチャート

※引用http://www.multpl.com/s-p-500-historical-prices

 

チャートを見ると、確かに1880年から基本的にずっと右肩上がりです。

 

投資の神様ウォーレン・バフェットも、「素人が投資をするなら90%はS&P500に投資すると良い」という旨の発言しています。

 

S&P500は本当に儲かるのか

 

それでは記事の核心に入ります。S&P500に投資すると本当に絶対に儲かるのでしょうか?

 

結論から言います。

期間が長くなるほど高確率でリターンを得られる。しかし、絶対ではない。

 

 

最低でも15年以上の投資でなければリスクが高い!

 

もう一度、先程のチャートを貼ります。手作り感満載で失礼します。S&P500の過去の調整期間を分かりやすくしました。

S&P500 過去 下落 期間 チャート 分析


適当に6つピックアップしました。だいたいの調整期間です。

 

1. 1870年〜1935年 約65年間

2. 1880年〜1935年 約55年間

3. 1905年〜1945年 約40年間

4. 1930年〜1955年 約25年間

5. 1970年〜1985年 約10年間

6. 2000年〜2015年 約10年間

 

このうち、1〜4くらいまでは世界大戦より前や最中なので、対象外かも知れません。しかし、特に初期の頃はS&P500といえども半世紀くらい停滞していたことを覚えておいても良いかと思います。

 

停滞するだけでドンドン下落して行かないだけ、優秀といえば優秀です。

 

世界大戦後になると、S&P500はウナギ上りです。数年間の調整は所々であります。しかし、10年以上の調整となると、1950年以降では2回しかありません。

 

これにはインフレーションも大きく影響しています。

 

確かにこれはすごいことで、S&P500に投資すれば良いという意見にも納得です。

 

 

しかし、逆にいうと、アメリカが発展してきた過去数十年でさえも、10年以上の調整は2回ほど起きています。

 

しかも数年間だけの短い調整は、もっと頻繁に起きています。

 

ということは、S&P500に投資する場合は、最低でも15年くらいの長期間を想定しないと確実なリターンを期待できない投資となります。

 

長期投資は急な出費によるリスクがある

 

長期投資というのは、意外と難しいです。例えば、直近の2000年から約10年間に及んだ調整を見てみます。

 

S&P500 2000年 調整 チャート

2000年にドットコムバブルが崩壊し、その後リーマンショックが起きました。S&P500は2000年に付けた高値を更新するのに厳密には約13年を費やしました。

 

例えば、2000年にS&P500に投資をしたとします。もし、急遽家庭の事情などでお金が必要になったらどうでしょうか。

S&P500の投資を引き上げようとしても、それが2003年や2009年だったら、資産は2000年の半分になってしまっています。

 

ですので、長期投資は万が一資金が必要になり引き上げようとしたとき、資産が調整中で含み損だと損失してしまいます。

 

何度も書いたように、数年くらいの短いスパンではS&P500でも頻繁に調整します。急な出費の際に資金を引き上げなければならないときのリスクは覚えておきたいです。

 

生活に必要な資金や、万が一のための資金は現金でとっておき、余剰資金で投資するのが理想です。しかし、それには多額の資産を持っていることが前提になります。

 

 

 過去と同じパフォーマンスをするとは限らない

 

 今まで書いてきたことは、S&P500が過去と同じパフォーマンスを今後続ける事が前提です。

 

しかし、その前提そのものを信用して良いのかも考えなければなりません。

 

S&P500が今後も同じパフォーマンスを続ける理由を挙げてみます。

 

  • 世界中で人口の増加が予測されている。米国だけでも人口増加が予測されている。人口が増え続ける限り、経済は発達し続ける。
  • 米国が世界の中心。世界の経済が発達する限りS&P500も上昇する。
  • 株価はインフレで上昇し続ける。

 

 

私も最初に見た時はなるほどと思いました。確かに大丈夫そうだと感じました。

 

しかし、投資を続けていくうちに、やっぱり絶対ではない気がしてきました。以下、色々な不安点を順番に挙げていきます。

 

ちなみに、すべて15年から数十年先の未来を想定して書きます。一見あり得ないだろと思われるかもしれませんが、かなり先の未来を想定しているためです。浮いた話もありますのでご了承ください。

 

米国中心が続くのか 

 

まず、米国中心の世界が今後も続いていくのかという問題です。

 

中国インドの人口が増えています。2018年は発展を続ける中国に対して米国は貿易戦争を仕掛け、見事に中国の勢いを止めました。

 

しかし、今後も上手く行くのかは分かりません。人口が何倍もある国を相手に今後何十年もずっとマウントを取り続けることができるのでしょうか。

近いうちに中国の人口を抜かすインドの存在も忘れてはなりません。

 

また、今はブレグジットや難民問題、加盟国の経済危機などで勢いが止まってしまっているEUもいます。

もともとはヨーロッパ全体で協力して米国に対抗しようという意図があったはずです。今後将来にかけてEUが復活してくると、もともとの総人口や経済力はほぼ互角です。米国にとって少なからず脅威になるはずです。

 

 

 

ちなみに、もし将来に渡って米国中心が続くのか不安である場合は、VTなどの世界全体の株式をインデックスした商品もあるので、そちらの投資を検討するのもアリです。今のところのVTのパフォーマンスはS&P500に負けていますけど、現在は米国が強いので仕方がないです。

 

世界の経済成長が続くのか

S&P500の上昇には米国や世界経済の上昇が条件です。しかし、今後も安定して世界や米国の経済成長が続くと確実に言えるのでしょうか。

技術面

 

たとえば、AIロボットの発展により、将来は今までよりも働かなくて済む世の中になると言われています。

 

ロボットが働いてくれるので、あらゆるコストが安くなります。今までの給料でなくても暮らしていけるようになります。

そうすると企業の売上は減りそうです。世界のGDPは、減っていくのかも知れません。

 

もっというと、そうなっていくと最終的はお金があまり要りません。労働はもちろん、投資すること自体も必要がなくなる可能性がありますが…。

 

経済政策面

 

また、経済学や社会学が発展して、今の資本主義より良い経済システムが作られる可能性もあります。

 

ある日、資本主義は貧富の差が激しする、もっと良い仕組みを考案されると、一気に世界に広まる可能性もあります。

 

そのとき、「株式会社はオワコン」などと言われ、株式は投げ売られてしまうかもしれません。

 

例えば、現在フィンランドではベーシックインカムを世界に先駆けて導入しています。もしこの制度が成功し各国に広まったら、別に投資しなくても暮らしていけるじゃんとなり、株などの金融商品から資金が引き上げられてしまう可能性もあります。

 

情勢面

 

あまり起きてほしくない未来ですが、第三次世界大戦などのリスクです。先程のS&P500のチャートを見て分かる通り、世界大戦期の間のチャートはほとんど上昇しておりませんでした。

 

米国が勝利すればその後上昇するのでしょうけど、米国の大企業は当然グローバル企業が多いため、米国だけ調子が良くても世界経済が停滞してしまうと良くないでしょう。

 

小まとめ

 

数十年先まで予想すると、資本主義や株式市場といったもの自体が存続しているのかどうかすら分かりません。

 

歴史を振り返っても、人類が作ったシステムで何百年も続いているものを探すほうが難しいです。それだけ、どんどん発展していっているということです。資本主義や株式市場というシステムが最終形態でこれ以上変化しないという保証はありません。

 

人口が増え続けるのか

 

S&P500の上昇には、世界や米国の人口増加も条件になっています。人口増加の予測も将来に渡って続くのかは分かりません。

 

重要なのは、実際は増加し続けても増加率が低くなるという予測がでただけで、株価は簡単に下がってしまうことです。株式などの金融商品は、ニュースに過敏に反応します。

 

数十年に渡って増加の予測が続くと断言できる自信がないのは私だけでしょうか?世界全体の人口は増えそうな気がします、しかし、米国のみの人口推移は予測通りにずっと上昇するのか分かりません。

 

 

以上が、過去が右肩上がりだからと言って将来も過去と同じパフォーマンスになる保証は何もない理由です。

 

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まとめ

 

数十年先を考えたい

以上S&P500の上昇に関するリスクでした。浮世離れした話もあって恐縮です。しかし、数十年後まで想定すると、可能性はゼロではないと思っています。

そして、少しでもそういう可能性が現実に取り沙汰されると簡単に暴落する可能性があるのです。

 

直近の数年後に上記に挙げたような事がすぐ起こる可能性はほぼゼロです。

しかし、S&P500が最低15年以上の長期投資をすることが条件だとすれば、最低でも15年先の未来を読まないといけません。

 

15年〜数十年間に渡って上記に上げたリスクがゼロとは言えません。よってS&P500は絶対に儲かるとは言えないと考えています。

 

 

S&P500系の商品に投資する場合、今回の記事に挙げたようなリスクをご自身でも検討されると良いです。それでも大丈夫なら投資しましょう。

  

 

リスクのない所にリターンはない

 

繰り返しますが、なぜ株式などの金融商品でリターンを得られるのかといえば、リスクがあるからです。

リスクがあるからこそ、リターンを得ることができます。それが投資と言うものです。

 

S&P500も他の金融商品と同じである以上、リスクは絶対にあります。

 

 

それでもS&P500に投資します!

さんざんS&P500についてネガティブなことを言っておいて何ですが、私S&P500(の投資信託)に投資をこれからも続けます。

 

色々言っておきつつも、やはりS&P500(またはVTI)がもっとも安心感がるのも事実です。

 

上記のリスクを全て検討しても、投資したいと思います。相場には「何もポジションを取らないのもリスク」と言う言葉があります。

 

もっともリスクの低そうな商品に余裕資金で投資を続けるべきだと思います。

 

 

 

盲目的にS&P500なら絶対に儲かるみたいに安易に考えるのはよくないと考えました。

そう思って、頑張ってS&P500のリスクになりうる可能性を書き出してみました(笑)

 

上記のリスクは、実際に発生したらS&P500だけでなく、ほとんどの金融商品に影響を及ぼしそうなものばかりです。

 

ですので、ある意味では上記のリスクくらいしか挙げられないくらい、S&P500に弱点が無いことの裏打ちであるとも言えます。

 

 

S&P500を過信せず、あらゆるリスクを想定することで、万が一の際の精神的ダメージを抑え、冷静に対応できるはずです。

 

 

以上です。参考になれば幸いです。

 

 

最後に関連リンクとして、S&P500とVTI系の人気投資信託、楽天・全米株式インデックス・ファンド 【楽天・バンガード・ファンド(全米株式)】とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)、2つの比較記事です。 

www.shisantamezo.com